応援しているバンドの進退を知った。
聞いている最中は平静だったのだが、後になってじわじわと考えを巡らせてしまっている。
ドラムが脱退すること、年内で現在の名称での活動を終えること、それから新たな名を冠して再出発すること、それを改めてニュースにはしないこと。
本人たちがそれに前向きで、拗れた末路などでもないということは分かっている。分かったつもりでいる。けれど、それでも多少のショックは受けてしまっているのだ。
この世の微かな光である彼らだから、彼らがその名であったから、そうしていっそう輝いている曲はたしかにあって、彼らがあの名前の内に出していたことに意義があった、と勝手ながら思っているから。
けれどしかし、きっと彼らは新しい服に袖を通すだけのような気持ちでいるのだろうとも思う。今がやがて過去になっても、消えずに抱え続けていてくれると信じている。
こんな時ですら、彼らは歌に全てが込められているように見えて仕方がない。